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 私も中学・高校と、担任や懇意の先生のご相伴にあずかったりしてきたが、去年来までの経費でそんな額などとうに超えているに違いない。どうも先生という職業は、見ようによっては、先生を生涯経験しない同年輩の肩代わりをしているようなものだ、と私の中学時代の国語科恩師がぼやいていたのは、あながち嘘でもないらしい。
学生時代にご相伴にあずかるだけあずかっておいて、社会に飛び出すと同時にトンズラをきめこむのが一番なのだ。それでも一般大衆を前にすれば誇りも持てるが、ごく親しい悪友の顔を思い浮かべると、やりきれない思いがする。
 ともかくも、少年たちが屯している会場入り口は避けて、ことさらに人気の少ない場所の柵を選んで乗り越えた。