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毎度の事ながら、会場に入ってすぐに、そっと、思う事がある。 地域の夏祭りに来る人は若者か年寄りと相場が決まっているらしい。 それも、老若歓談して盛り上がっているのではなく、見事なくらいに別れていて、相交わらない。原因は大げさなものではなく、踊り場で踊る盆踊りの集団と、その周囲で買い物と雰囲気を楽しむ集団とで目的も場所も異なるからで、他に理由という理由は見当たらない。老人達の側はこれを多少は意識しているようで、子供会をしきりに踊り舞台へ招いたりしている。しかし、どうも子供はあまり喜んでいない。
この喜んでいないというのが話の主題である。
 若者のために釈明する訳ではないが、若者達は、見も知らぬ三池炭坑を、愛するとは行かないまでも、多少の好意を持って聞いている。東京音頭が夜風に運ばれ鼓膜に届いて、胸躍る思いが湧き上がるのは、何も戦前戦後如何の方々だけではない。